私たちの六年目
「僕がご一緒してもいいんですか?

お友達同士で飲んでるのに、お邪魔じゃないんですか?」


「いいのいいの。

今夜はひとり欠席だし、ちょうど良かったわ。

守も秀哉もいいよね?」


郁未の提案に、快く応じる守と秀哉。


郁未のバカ。


余計なことしてくれちゃって。


こうして私達の飲み会に、なぜか会社の後輩が急遽参加することになったのだった。




「ねぇ、会社での菜穂ってどうなの?」


人懐こい崎田君は溶け込むのが早くて、気がつけばすっかり話題の中心になって、みんなからの質問に嫌な顔一つしないで答えていた。


「菜穂さんは仕事がすごく出来る人で、上司からも後輩からも信頼が厚いですよ」


「やっぱり菜穂はそうなのか」


守が、妙に納得したように頷いた。


「学生の頃もさ、菜穂ってしっかりしててお姉ちゃんみたいで。

あたし達、みんな菜穂に甘えてたよね」


「そうだよな。サークルでも部長だったし、俺達が大学祭やイベントに出演する時には、事務的なことを全部引き受けてくれてたよな」


「なるほど、わかりましたよ。その時の経験が、菜穂さんの今の仕事に生かされてるんですね」


崎田君、いい感じにお酒も入ってなんだか楽しそう。


今日ここで会ったのはたまたまで、単にお酒が飲みたかっただけなのかな。


本当に……?
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