私たちの六年目
「秀哉……」
そう。
病室に入って来たのは、スーツ姿の秀哉だった。
そんな秀哉の手には買い物袋が。
おそらく梨華に頼まれたものを、仕事の途中で買って持って来たのだろう。
「菜穂、どうしてここに?」
そう言って秀哉が、私のところに近づいていた。
秀哉が驚くのも無理はない。
私がここへ来ることを、秀哉には全く話していなかったのだから。
「っていうか菜穂、目が真っ赤じゃないか。
泣いてるの?」
秀哉にそう言われて、ゆっくりと身体を起こすと。
「私だけじゃないよ」と、梨華の方を指差した。
「えっ、梨華も泣いてるのか?
どうしたんだよ、二人して」
秀哉の問いに、顔を見合わせる私と梨華。
思わずプッと笑って、一斉に秀哉の方を見た。
「秀哉、もういいよ……」
梨華が言った。
「菜穂にね、きつーくお説教されちゃった。
それでもう目が覚めたの。
私、実家に帰ることにしたわ。
両親に正直に話して、そこで赤ちゃんを産んで育てる。
だから秀哉はもう、菜穂の元へ行ってもいいんだよ……」
「梨華……」
そう。
病室に入って来たのは、スーツ姿の秀哉だった。
そんな秀哉の手には買い物袋が。
おそらく梨華に頼まれたものを、仕事の途中で買って持って来たのだろう。
「菜穂、どうしてここに?」
そう言って秀哉が、私のところに近づいていた。
秀哉が驚くのも無理はない。
私がここへ来ることを、秀哉には全く話していなかったのだから。
「っていうか菜穂、目が真っ赤じゃないか。
泣いてるの?」
秀哉にそう言われて、ゆっくりと身体を起こすと。
「私だけじゃないよ」と、梨華の方を指差した。
「えっ、梨華も泣いてるのか?
どうしたんだよ、二人して」
秀哉の問いに、顔を見合わせる私と梨華。
思わずプッと笑って、一斉に秀哉の方を見た。
「秀哉、もういいよ……」
梨華が言った。
「菜穂にね、きつーくお説教されちゃった。
それでもう目が覚めたの。
私、実家に帰ることにしたわ。
両親に正直に話して、そこで赤ちゃんを産んで育てる。
だから秀哉はもう、菜穂の元へ行ってもいいんだよ……」
「梨華……」