私たちの六年目
・
・
・
「お疲れー」
カチンと缶ビールを合わせると、私達は早速ビールを口にした。
「あーうま」
「だね」
仕事の後の一杯目って、どうしてこんなに美味しいんだろう。
「そう言えば今日って、例の飲み会はなかったの?」
「あぁ、中止になったんだ。
っていうか、しばらくやめておこうって話になった。
梨華はともかく、菜穂まで来ないんじゃ、全然盛り上がらないから」
「うそ。なんかごめん……」
「なんで謝るんだよ。別に菜穂のせいじゃないよ。
俺らが菜穂がいないとつまらないってだけ」
そう言ってもらえると嬉しいけど、なんだか複雑……。
「この部屋に来たの、久しぶりだ」
そう言って秀哉が、私の部屋を見回す。
もう一年ちょっとくらい、ここへは来てないよね。
「あんま変わってないけど、なんか前よりスッキリしてるな。
大学関連の物が無くなったから?」
「そうだね。教科書は後輩に全部あげちゃったから」
「えっ、教科書あげたんだ」
「あげたよ。だって、教科書って買うと高いじゃない。
ついでにノートもテストも全部譲ったら、みんなすごく喜んでたよ。
私は部屋が片付くし、一石二鳥だった」
「菜穂って、やっぱ頭良いな。俺にも教えてくれたら良かったのに」
「あはは、ごめん」
だって……。
卒業式の後の秀哉は、失恋の痛手でそれどころじゃなさそうだったから。
・
・
「お疲れー」
カチンと缶ビールを合わせると、私達は早速ビールを口にした。
「あーうま」
「だね」
仕事の後の一杯目って、どうしてこんなに美味しいんだろう。
「そう言えば今日って、例の飲み会はなかったの?」
「あぁ、中止になったんだ。
っていうか、しばらくやめておこうって話になった。
梨華はともかく、菜穂まで来ないんじゃ、全然盛り上がらないから」
「うそ。なんかごめん……」
「なんで謝るんだよ。別に菜穂のせいじゃないよ。
俺らが菜穂がいないとつまらないってだけ」
そう言ってもらえると嬉しいけど、なんだか複雑……。
「この部屋に来たの、久しぶりだ」
そう言って秀哉が、私の部屋を見回す。
もう一年ちょっとくらい、ここへは来てないよね。
「あんま変わってないけど、なんか前よりスッキリしてるな。
大学関連の物が無くなったから?」
「そうだね。教科書は後輩に全部あげちゃったから」
「えっ、教科書あげたんだ」
「あげたよ。だって、教科書って買うと高いじゃない。
ついでにノートもテストも全部譲ったら、みんなすごく喜んでたよ。
私は部屋が片付くし、一石二鳥だった」
「菜穂って、やっぱ頭良いな。俺にも教えてくれたら良かったのに」
「あはは、ごめん」
だって……。
卒業式の後の秀哉は、失恋の痛手でそれどころじゃなさそうだったから。