私たちの六年目
「なぁ、菜穂。
金曜の飲み会に来るのが大変なら、これからは俺が菜穂に会いに来るからさ。
だから……」
だから?
その続きは、何……?
ゴクンと息を飲むと、秀哉が静かに口を開いた。
「今までみたいに、毎週俺と会って」
「え……?」
「会いたいんだ、俺……。菜穂に……」
嘘でしょう?
どうして?
しばらく秀哉とは会わないって、やっとの思いで決意したのに。
なんでそう決めた途端、そんな揺れるようなことを言うの?
「なぁ、ダメ?」
「ちょっ……」
お願いだから、そんなせつなそうな顔で見ないでよ。
決心が鈍るから!
「菜穂……?」
甘く響く声。
そんな優しい声で名前を呼ばれたら、なんだか身体中が痺れてしまう。
下を向いていても感じる秀哉の熱い視線に、胸が高鳴ってどうしようもない。
だけど、ダメダメ!
ここで流されたら、同じことの繰り返し。
だから、断らなくちゃ。
会えないって……。
「ん。いいよ」
「マジで? 良かったー」
あれ?
あれあれ?
おい、私!
なんで言おうとした言葉と違う言葉が出た?
「もっとゆっくり会いたいからさ。
今度は、菜穂の休みの前の日に会いに来るよ。
次の休みはいつ?」
「えと、水曜……」
「じゃあ火曜の夜な。忘れるなよ」
「うん」
コラー!
"うん"じゃないでしょう?
一体何をやってんのよーーーー!
金曜の飲み会に来るのが大変なら、これからは俺が菜穂に会いに来るからさ。
だから……」
だから?
その続きは、何……?
ゴクンと息を飲むと、秀哉が静かに口を開いた。
「今までみたいに、毎週俺と会って」
「え……?」
「会いたいんだ、俺……。菜穂に……」
嘘でしょう?
どうして?
しばらく秀哉とは会わないって、やっとの思いで決意したのに。
なんでそう決めた途端、そんな揺れるようなことを言うの?
「なぁ、ダメ?」
「ちょっ……」
お願いだから、そんなせつなそうな顔で見ないでよ。
決心が鈍るから!
「菜穂……?」
甘く響く声。
そんな優しい声で名前を呼ばれたら、なんだか身体中が痺れてしまう。
下を向いていても感じる秀哉の熱い視線に、胸が高鳴ってどうしようもない。
だけど、ダメダメ!
ここで流されたら、同じことの繰り返し。
だから、断らなくちゃ。
会えないって……。
「ん。いいよ」
「マジで? 良かったー」
あれ?
あれあれ?
おい、私!
なんで言おうとした言葉と違う言葉が出た?
「もっとゆっくり会いたいからさ。
今度は、菜穂の休みの前の日に会いに来るよ。
次の休みはいつ?」
「えと、水曜……」
「じゃあ火曜の夜な。忘れるなよ」
「うん」
コラー!
"うん"じゃないでしょう?
一体何をやってんのよーーーー!