私たちの六年目
あの日、秀哉とキスをしたこと。
それについて、秀哉と話したことは一度もなかった。
その意味について、尋ねたこともなかった。
昼間海で遊んでいる時、梨華の姿を目で追っている秀哉を何度も見たし。
バーベキューの時も花火の時も、梨華の隣には秀哉がいた。
その姿を見るたびに、私は胸がチクチクと痛くて。
だからこのキスが、何か意味のあるものじゃないのはわかっていた。
ものすごく眠かったし、もしかしたら夢だったのかもしれない。
そう思おうとしていた時期さえあるのに、まさか同じことが二度あるなんて……。
さすがに、その意味が知りたくなる……。
「うん……。前にもあったよな……」
そう言われて、胸がトクンと音を立てた。
「私……、秀哉は忘れてると思ってた」
「覚えてるよ。ちゃんと覚えてる」
覚えていたのに、そのことについて何も言わなかったのはどうしてなんだろう。
秀哉はあのキスの後、まるで何もなかったかのように普通に接していた。
相変わらず、梨華のことが好きで……。
私とは、仲の良い友人だった。
あの時、私が何か言っていたら。
私達の仲に、何か変化はあったの……?
それについて、秀哉と話したことは一度もなかった。
その意味について、尋ねたこともなかった。
昼間海で遊んでいる時、梨華の姿を目で追っている秀哉を何度も見たし。
バーベキューの時も花火の時も、梨華の隣には秀哉がいた。
その姿を見るたびに、私は胸がチクチクと痛くて。
だからこのキスが、何か意味のあるものじゃないのはわかっていた。
ものすごく眠かったし、もしかしたら夢だったのかもしれない。
そう思おうとしていた時期さえあるのに、まさか同じことが二度あるなんて……。
さすがに、その意味が知りたくなる……。
「うん……。前にもあったよな……」
そう言われて、胸がトクンと音を立てた。
「私……、秀哉は忘れてると思ってた」
「覚えてるよ。ちゃんと覚えてる」
覚えていたのに、そのことについて何も言わなかったのはどうしてなんだろう。
秀哉はあのキスの後、まるで何もなかったかのように普通に接していた。
相変わらず、梨華のことが好きで……。
私とは、仲の良い友人だった。
あの時、私が何か言っていたら。
私達の仲に、何か変化はあったの……?