私たちの六年目
「さっき、説明がつかないって言ったけど。
秀哉はそういう雰囲気にさえなれば、誰とでもキス出来るの?
たとえば、郁未とか」
私にこんな質問をされて、さすがに戸惑っている様子の秀哉。
私はそんな秀哉の顔を、じっと見ていた。
「俺……、誰とでもキスはしないよ。
もちろん郁未ともしない」
「そんな雰囲気になっても?」
「アイツとは、まずそんな雰囲気にならないよ」
秀哉は呆れたように、ハッと息を短く吐いた。
「だから例えばの話だよ。隣で寝てたりしても、そうならない自信ある?」
「絶対ならない」
秀哉は即答だった。
「じゃあ、ものすごくスタイルの良い美女にキスをせがまれたら?」
「だから、しないって」
「じゃあ、どうして……」
どうして私とは2回もキスしたの?
秀哉がそんなことをするから、私はいつまで経っても可能性を捨てきれないでいるのに。
「秀哉は、梨華が好きなんだよね……?」
私にそう聞かれて、一瞬悲しそうな瞳をする秀哉。
私をしばらくじっと見た後。
彼はゆっくりと頷いた。
秀哉はそういう雰囲気にさえなれば、誰とでもキス出来るの?
たとえば、郁未とか」
私にこんな質問をされて、さすがに戸惑っている様子の秀哉。
私はそんな秀哉の顔を、じっと見ていた。
「俺……、誰とでもキスはしないよ。
もちろん郁未ともしない」
「そんな雰囲気になっても?」
「アイツとは、まずそんな雰囲気にならないよ」
秀哉は呆れたように、ハッと息を短く吐いた。
「だから例えばの話だよ。隣で寝てたりしても、そうならない自信ある?」
「絶対ならない」
秀哉は即答だった。
「じゃあ、ものすごくスタイルの良い美女にキスをせがまれたら?」
「だから、しないって」
「じゃあ、どうして……」
どうして私とは2回もキスしたの?
秀哉がそんなことをするから、私はいつまで経っても可能性を捨てきれないでいるのに。
「秀哉は、梨華が好きなんだよね……?」
私にそう聞かれて、一瞬悲しそうな瞳をする秀哉。
私をしばらくじっと見た後。
彼はゆっくりと頷いた。