没落貴族の娘なので、医者として生活費を稼いでいます!
ーーー「ってことがあったからね・・・。ちなみに女性役も男性役も教えられた」

「そんなことが・・・」


オーガストはなぜか医学を教えるとき以上にスパルタだったのを今でも覚えている。


「てことで残念だったね、コーネリア」

「とても残念ですわ。やっとシエルお姉様に勝てると思いましたのに」

「さあ、そろそろ寝るよ。ああそれと、」

「?」

「ドレス、とても似合っている。可愛いよ、さすが私の自慢の妹だ」


今日のためにつくられたコーネリアのドレスは、私では絶対似合わないであろうピンク色のドレス。女の子らしくあちらこちらにレースやリボンが使われ、ふんわりした袖部分とスカート部分が愛らしい。


「あ、ありがとうございます。シエルお姉様」

「うん、じゃあ私今日は自分の部屋で寝るから。おやすみ」

「はい、お休みなさい」

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