恋の宝石ずっと輝かせて2
「ユキ、いい加減に現実を見ろよ。僕を重荷に感じるのなら、他の奴を好きになったっていい。僕はユキが今抱いている苦しみから解放されることを一番に願ってるだけだ。それができるのは今は僕しかいないってそう思うだけだ」

「ごめん、仁」

 これ以上話し合いなんで無意味だ。ひとりになりたい。

 ユキは立ち上がり、飲んでいたカップを手にしてそれをゴミ箱に捨てると、仁を置いて外へ出た。

 仁もその後を追いかけユキの腕を掴むが、ユキはただ黙り込んで涙を溜めた目で虚ろに下を向いていた。

 仁は折れるしかなかった。

「ユキ、分かったよ。そこまで言うのなら一度離れてみよう。でもあの葉っぱのこともあるし、もし何か起こったら、必ず僕に連絡するって約束してくれる?」

 ユキは首を一度縦に振った。

「それから、何か勉強でわからない事があれば遠慮なく相談して。離れるっていっても喧嘩して絶交したわけじゃないし、そのなんていうか、臨機応変に」

「わかった。仁、色々とありがとう」

 ユキはゆっくりとした動作で背中を向けて去っていった。

 仁も自分が口走ったことが、ユキを追い詰めてしまったんじゃないかと、苦虫を噛んだような顔をして見送っていた。

 車が多く行き交う大通りに面したその通りで、沢山の人が行き交う中、二人はそれぞれ反対方向を歩いていく。

 その様子を向かい側の通りからキイトがじっと見つめていた。
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