学校一クールなキミのお世話係になりました
「送っていくから、もう帰った方がいいよ」


「待って、せっかく来たからお手伝いだけさせて」


彼のために何かしたくて、お願いするように見上げた。


「じゃ、着替える」


「うん」


ちょっとホッとして、笑いかけると彼がじっと見つめていから恥ずかしかった。


いつものように、着替えを手伝ってあげたけど彼はずっと黙っていた。


いつも、着替えてる時に変なことを言われて、からかわれるけど、無言でこんなことをしていると、余計に恥ずかしいことに気がついた。


「ありがと、もういいから」


カッターシャツを脱がせてあげると、彼が優しく言って、私の右手を握る。


そのまま、彼の頬にくっつけられた私の右手。


「え?え?なに」


突然のことにびっくりして、動けなくなってしまう。


彼の柔らかい頬の感触にドキドキして身体が震えてしまいそう。

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