学校一クールなキミのお世話係になりました
だけど、やっぱりどうしてもどうしても次の言葉を続ける勇気が出てこない。
彼は小さく笑うと私の右手を引き離してようやく返してくれた。
「誕生日か、こんな日にはアンコなら親に産んでくれてありがとうとか言ったりするの?」
「うーん、そこまではさすがに照れ臭くて言わないかも」
「そうか、でもアンコならきっと言葉にしなくてもいつも態度にあらわしてるんだろうな」
「そ、そんなの買いかぶりすぎだよ」
彼の目には私ってどんな風に映っているんだろう。
確かに両親とは仲がいいけど、ありがとうの気持ちをいつも伝えられてるだろうか。そこまで、完璧ないい子ってわけじゃない。
「俺、凄い難産だったらしいから。誕生日って母親が苦しんだ日でもあるよなってずっと思ってたな。けど、そのことで母に何か言ったことなんてないけど」
彼は小さく笑うと私の右手を引き離してようやく返してくれた。
「誕生日か、こんな日にはアンコなら親に産んでくれてありがとうとか言ったりするの?」
「うーん、そこまではさすがに照れ臭くて言わないかも」
「そうか、でもアンコならきっと言葉にしなくてもいつも態度にあらわしてるんだろうな」
「そ、そんなの買いかぶりすぎだよ」
彼の目には私ってどんな風に映っているんだろう。
確かに両親とは仲がいいけど、ありがとうの気持ちをいつも伝えられてるだろうか。そこまで、完璧ないい子ってわけじゃない。
「俺、凄い難産だったらしいから。誕生日って母親が苦しんだ日でもあるよなってずっと思ってたな。けど、そのことで母に何か言ったことなんてないけど」