学校一クールなキミのお世話係になりました
1年生の時のバレンタインの時なんて私は彼と知り合ってすらいなかったな。


それにあんなことがなかったら、クラスが同じでも話すことなんてなかっただろうし。


スクールカーストから言えば、彼みたいな人は上位数パーセントの特別な人に違いない。


こんな庶民レベルの私なんかじゃ、相手にしてもらえるわけが・・・。


ん?違う違う。


何を考えているんだろう。


別に相手にしてもらえなくて結構だし。そんなのどうだっていいんだから。


思わず知らず頬が赤らむのを感じて顔があげられない。


遠藤君と川上君はまだバレンタインの時の話を続けていて、北原くんが凄く綺麗な先輩からもチョコをもらった話をして盛り上がっていた。


「大丈夫?杏、気にすることないよ」


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