眼鏡フェチな私
すぐ上から聞こえてくる主任の声は心底困り果てていて。
その声を聞くと涙は止まったんだけど……同時に。
いま、ものすごく、恥ずかしい状況になっていることを理解した。

「……なにやってるんですか。
しかも、人前で!」

「あー、セクハラで訴える?」

赤くなってる私の顔をのぞき込むと、主任はいたずらっ子のように笑った。

……だけど。
その目はまた、私の心を探っているようで。

なにもいえなくて黙ってしまった私に満足げに笑い、主任は顔を上げた。

「ほら。悲鳴上げすぎて喉渇いてるだろ?
かき氷奢ってあげるから、おいで?」

「……子供扱い」

ふくれっ面で睨んだら、主任は何故か笑っていた。

……というか。
一連の流れはどっからどう見てもバカップルで。
またさらに恥ずかしくなった。
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