眼鏡フェチな私
かき氷を買って貰い、食べるために屋台の途切れた場所で立ち止まった。
若干ひりついていた喉に、冷たい氷が気持ちよく染みる。
色違いのかき氷をつついている主任をちらり。

……きっとああいうことをされたら。
普通の女子はときめいたりするんだろうな。

でも、眼鏡じゃないからなー。
私は別に……?

「篠浦(しのうら)さんは、さ」

「は、はいっ!」

なにかに引っかかり、不思議に思った途端に声を掛けられて驚いた。

「……?
篠浦さんは博多弁で喋ったりしないの?」

……あー、それ。
なんか流行っているみたいですね、博多弁女子が可愛いって。

「まあ、プライベートなら方言も出ますけど。
それを言うんだったら、主任だって」

「あー、俺? 
大学から東京だったし、勤務先もずっと関東だったしなー。
関西出身って言っても、
なんかこっちの方がしっくりくるっていうか」

「そんなもんですか」
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