眼鏡フェチな私
何度否定しても、否定しきれない自分がいる。

「……うら。
篠浦!」

「な、なに!?」

突然秋吉に声を掛けられて、慌てて思考を止めた。

「まーた誰かが眼鏡掛けた顔、想像してたんだろ」

「……悪い?」

……そうではないけれど。
主任のことを考えていたなんて、口が裂けても言えない。

「俺にはなにが楽しいのか理解できないがなー」

「秋吉だってほんと眼鏡顔なのに、なんで眼鏡掛けないのよ」

無理に笑って話題を合わせる。

「眼鏡顔とか意味わからん。
……金曜、暇か?」

「……暇ですが?」

「もつ鍋食いに行こうや」

「なんでもつ鍋?」

唐突に出てきたもつ鍋に首を傾げた。
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