眼鏡フェチな私
まっすぐに私を見つめる主任の瞳は、また私の心を探っている。
不安げに揺れているその瞳をじっと見つめ返す。

「眼鏡じゃなくても、主任が好き、……たい」

眩しそうに細められた目に、思わず目を閉じた。

……だけど。

口を手で塞がれ、驚いて目を開く。

「さっきもつ鍋食ったばかりだから」

手の上からキスすると、そう言って主任は笑った。
うっかりしていた自分がおかしくて、私も笑う。

“今日、うちに泊まっていく?”

そっとそう耳打ちされて、私はただ黙って頷いた――。



朝起きたら、もう主任――克充(かつみ)はベッドにいなかった。

……もう起きたのかな。

ぼんやりとそんなことを思っていたら、克充が顔を出した。

「おはよ。
シャワー、浴びるだろ?」
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