終わらない物語を、君に
次の夜、レスティンといつものようにカードで勝負しながらも、気持ちはなぜか落ち着かなかった。

「ワンペア」

「あっ、……僕はブタだ」

レスティンの声に、慌ててカードをその場に出す。

「どうしたの?
もしかして、お腹空いてるとか?
あなた、ぜんぜん食べないものね」

確かに、腹は減っている。
レスティンに勝つまではと吸血断ちして願まで掛けていた。
けれど集中できないのはそのせいじゃない。

「レスティンは、その、……笑ったりしないのか」

ここに通い始めてからずっと、レスティンの笑顔を見たことがない。
いや、見たことはあるがどれも、皮肉っていたり、困っていたり。

「はぁっ?
笑うわよ、人間だもの」
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