終わらない物語を、君に
無邪気に笑うレスティンに、ばくん、一度大きく心臓が鼓動した。
どきどき、どきどき、心臓はそのまま早く鼓動し続ける。

……これじゃまるで、僕はレスティンに……恋をしているようじゃないか。

「約束よ!」

手を振って帰っていくレスティンに手を振り返す。
結局、毎晩レスティンに話をする、約束をしてしまった。



夜になるとスクーナはレスティンの家を訪れる。
酒場で話しているとレスティンと賭をしたい男が寄ってきてめんどくさいので、そのうち会うのは家になった。

家にはレスティンひとり。

姉は処刑されたし、母はそのショックで後を追うように逝った。
父親はレスティンを疎み、毎日恨み言を言いながら飲んだくれ、この村に来る前に他界した。

夜に、しかもひとり暮らしの家に男を招き入れるなどどんな噂が立つかと忠告はしたものの、レスティンは気にしない。
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