終わらない物語を、君に
「人からどう思われようとかまわないわ。
もう慣れっこだもの」

そんなことを言うレスティンにいままでのことが忍ばれて、悲しくなった。

「今日はどんな話をしてくれるの?」

「そうだね。
火の山に住むドラゴンの話なんてどうだろう?」

「面白そうね!」

月明かりにレスティンの瞳がきらきらと輝く。
笑うレスティンといるのはまるで、晴れた、春の野原にでもいるかのように心地よい。

……いや。
スクーナ自身は昼間の野原など、一度たりとも行ったことはないのだが。

夜にしか訪ねてこないスクーナを、レスティンが不思議に思うことはない。
自分も昼間は農家の手伝い等で忙しいから夜の方が都合がいいし、スクーナにも用事があるだろうとひとりで勝手に納得してしまった。
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