俺の新妻~御曹司の煽られる独占欲~
「結婚……!?」
驚きのあまり絶句する私の隣で、久しぶりに実家に帰って来ていた弟の隼人がものすごい剣幕で叫び両親を睨んだ。
話があるから居間に来なさいと呼ばれ、わざわざ改まってどうしたんだろうと不思議に思っていると、向かい合った両親から私の結婚の話を切り出された。
「姉ちゃんはまだ二十三歳だぞ? なんでいきなり結婚なんて」
隼人の怒鳴り声を聞きながら、私は呆然と自分の膝を見下ろしていた。
生まれてから一度も恋をしたことがない私が、結婚……。
心の中でそうつぶやくと、目の前が暗くなった。
いつかこの家を出て、ひとり暮らしをして、そして恋をしてみたいと思っていたのに。
この先に広がっていると信じていた自由な未来への道が、突然閉ざされたような気分だ。