俺の新妻~御曹司の煽られる独占欲~
だめです、とたくましい胸を押し返そうとしたけれど、私を組み敷く和樹さんの色っぽさに心臓がとびはねる。
寝乱れて襟元がはだけた浴衣に、顔にかかる黒髪。
そんな無造作な寝起きの気だるさに加え、こちらを見下ろす視線は熱を帯びていてたまらなくかっこいい。
ど、どうしよう、この状況……っ!!
パニックになりながらぎゅっと目をつぶっていると、どこかから低い振動音が響いてきた。
「か、和樹さん、電話ですっ!」
天の助け!とばかりに顔を輝かせてそう言うと、和樹さんは聞こえないふりをする。
「和樹さん、電話が鳴ってますってば!」
「日曜の朝から電話をかけてくるような空気の読めない相手は無視する」
必死に肩を叩いても、和樹さんは涼しい顔でそう言って私の上から動こうとしない。
それでも電話は切れることなく、辛抱強く鳴り続けていた。
「こんなに鳴っているなんて、きっと急用ですよ! 出た方がいいです!!」
叫ぶようにそう主張すると、和樹さんはようやく体を起こしてくれた。