俺の新妻~御曹司の煽られる独占欲~
元気そうな鈴花の様子に隼人くんはほっと胸をなでおろしてから、俺のことを見上げた。
「和樹さん。なんだかわかんないですけど、面倒なことは全部片付いたんですよね?」
確認するように問われ、うなずいた。
美蘭が俺と結婚する意志がないとはっきり言ってくれたおかげで、李グループから乗っ取られる心配は消えた。
弱みを握る彼女がいる以上、当主の李永東も強く出られないだろうし、細かな問題があったとしても十分対処できるだろう。
うなずいた俺を見た隼人くんは、「やったな」と顔を輝かせる。
「これで姉ちゃんは離婚をして自由になれるな!」
万歳をする勢いで明るく言った隼人くんに、鈴花は目を瞬かせた。
「離婚?」
「だって、問題は解決して和樹さんと姉ちゃんはもう契約結婚を続ける必要ななくなったんだろ?」
当然のようにそう言った隼人くんに「離婚はしない」と俺が首を横に振ると、明るかった表情がけわしくなる。
「え。なんで? 好きでもない相手と結婚生活を続ける意味なんてないじゃん」