俺の新妻~御曹司の煽られる独占欲~
凄い勢いで顔をのぞきこまれた鈴花が、顔を真っ赤に染めながら口を開いた。
「そ、それは、和樹さんのことが、好きになっちゃったから……」
頭から湯気がでそうなほど照れたその様子が愛らしい。
「はぁ!? 好きってこいつを? この偉そうで頭の固いイヤな男を!?」
「そんなことないよ。和樹さんはすごくすてきな人なんだよ。優しくて頼りがいがあってかっこよくて……」
真っ赤な頬をふくらませて反論する姿が、また可愛くて思わず手を額に当てる。
愛する妻が俺のことを好きだと必死に主張するのを見て、自分の妻が可愛すぎてつらい、と心の中で悶絶する。
「嘘だろ……。純粋で無垢でちっとも世間ずれしてなかった姉ちゃんが、こんな男を好きになるなんて……」
そう呟きながら崩れ落ちる隼人くん。
絶望だ、とばかりに畳に手を付きうなだれた隼人くんは、はっとしたように顔を上げた。
「姉ちゃん、もしかしてもうあの男に手を出されたのか!?」
「手を……?」
きょとんと首をかしげたあとに、鈴花の白い頬がみるみる赤くなっていく。
「へ、変なこと聞かないでよ……っ! だされてないからっ!!」