俺の新妻~御曹司の煽られる独占欲~
その薬指にはダイヤの結婚指輪が光っている。
この指輪は二か月前。結婚発表パーティーの前に放り投げるように渡されたものだ。
あのときはまるで手錠をかけるような気持ちで、自分で自分の薬指にこの指輪を通した。
その指輪が、和樹さんの手で抜き取られる。
どういうことだろうと目を見張ると、彼は抜き取った指輪をもう必要ないと言うように無造作に床に転がし、そして小さな箱を差し出した。
「鈴花。一生君を幸せにすると誓うから、偽りでも飾りでもなく、俺の本当の妻になってくれ」
真剣な表情でそう乞われ、息をのむ。
そんな私の前で、小さな箱が開かれた。
そこにはおとぎ話のプリンセスがつけているような、豪華で美しいデザインのダイヤのリング。
まるで夢を見ているようで、うまく言葉にできず涙をこらえて首を横に振る。
どうしよう、幸せすぎて胸が苦しい。
「返事は?」
私の前に片膝をついて跪く和樹さんが、ねだるように私の顔をのぞきこむ。