それでも君を
さすがにもう核心に触れてもいいだろう。



そう思って自分から議題を持ち出した。



「確かに…どうして…?貧血ってことは骨髄の機能が…あれっ?え?」



頭の中で考えていることがすべて、言葉に出てしまっている香織。



骨髄とか、怖いこと言わないでよ…



「そういう考えもあるだろうな。例えば白血病」



白血病!?



嘘…颯くん何言ってるの?



私…、白血病なの…!?



段々とパニックになってきて、心臓がバクバクしだし、呼吸が浅くなる。



「やだっ…はぁ、はぁ…」



私の異変に瞬時に気付いた颯くんから慌ててフォローが入った。



「ごめん梨央っ。白血病じゃないから落ち着いて。ゆっくり吐いて…吸って…うん、そうそう。もう一回、ゆっくり…大丈夫だからな。」



心配そうな香織に見守られつつ、呼吸を颯くんと合わせていく。



否定の言葉をもらってホッとすると、すぐに呼吸も楽になった。



「ごめん。教える方に力入れすぎたな」



颯くんが普通に謝っている。



なんともレアな場面だ。



いつも完璧な颯くんでも、こういうことあるんだな。

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