それでも君を
「輸血はしないとダメ、なんだよね?」



「やりたくないの?」 



こういうとき真ちゃんは、私の気持ちを尊重することを忘れない。



「うーん…薬で抑えられるのなら、その効果を待ってもいいのかな、って」



思いきって自分の意見を伝えてみる。



「そうだね。それもひとつの選択肢だと思う…けど僕は今輸血しなかったら、薬が効いてくる前に梨央が苦しくなっちゃうと思うな。検査値見たけど、まだ許容できる値には到達してなかったからね」



私の意見を否定せず、それでも現状その選択は難しいことをはっきりと伝えられる。



「また動けなくなっちゃう?」



「ちょっと動いただけで息切れしたり、起き上がれないくらいに身体がダルくなったりはすると思う」



そっか…



でもなぁ…またあの針入れないといけないってことだよね…?



嫌なんだよなぁ…

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