それでも君を
「嫌なのかぁ〜」



受け入れるような返事がないのをみて、真ちゃんが私の気持ちを代弁する。



「だって、針…」



「ん?嫌なの輸血じゃなくて針?」



うん、と遠慮がちに頷くとなんだか納得したように真ちゃんが口を開いた。



「そこは頑張ろう?梨央もさっき頑張るって言ったよ?」



「で、でも昨日のやつもすっごく太かったんだよ?」



また入れないといけなくなるなんて、思ってなかったんだもん。



「青城先生、昨日はあれでも細い針を選んでくれてたんだよ」



えっ、そうなの!?



じゃあ…



「…今日は?」



恐る恐る訊ねる。

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