夢物語
 「ラッキーだね。それに来場者プレゼントも当選していたら、申し分ない……。あっ!」


 「どうしたの?」


 「当たってる……!」


 「えっ、本当!?」


 西本くんのプログラムを覗き込んだ。


 プログラムの後半部分に毎回プレゼント欄があって、そこに掲載された商品の下に「当選」スタンプが押されていたら当たりだ。


 西本くんのプログラムには、ビール六缶セットの下に「当選」とスタンプが押されていた……。


 「すごーい! 私全然当たったことない!」


 「俺も史上初だよ」


 プレゼントは各賞品十個ずつくらいなのだけど、常連である私もほとんど当たった記憶がない。


 これはかなりラッキーなことだ。


 「忘れないうちに取りに行かなくちゃ」


 「これ、帰り際じゃないとだめみたいだよ」


 「そっか……」


 西本くんは大切そうにプログラムをカバンに入れた。


 その後プログラムに掲載されている試合展望などを、私のを二人で一緒に読んだ。
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