夢物語
「……」
抱かれた後、隣で深い眠りに落ちた優を一人残し、私はベッドを抜け出した。
居間の電気はついたまま。
優のスマホは、テーブルの上に置きっぱなしになっていた。
前の結婚が終わりを迎えてから、優は気分転換と称して何度か引っ越しをしているため、家の中の家財道具も幾分少な目ですっきりとした室内。
余り物を置かない主義。
片付けが苦手だからと言ってた。
優は眠りが深いので、少しくらいの物音はもちろん、ちょっとした地震があってもなかなか目を覚まさない。
それはスマホをじっくり覗き見するのに好都合。
私はソファーに座りスマホに手を伸ばし、メールの履歴を確認し始めた。
こんなことしちゃいけないのは重々承知だし、優に見つかったら大変なことになるけれど、今はまさに緊急事態。
白黒はっきりさせるためにも、高橋冴香との交流がどんなものであるか知っておく必要があった。
スマホにロックをかけるような几帳面な人ではないので、すんなりメールチェックができた。
受信箱を開くと、サークルの練習案内メールの他は、私と高橋冴香からのメールばかり!
メールの数だけを比較すると、私よりも高橋冴香との交流がどう見ても多く、少々ムカついた。
抱かれた後、隣で深い眠りに落ちた優を一人残し、私はベッドを抜け出した。
居間の電気はついたまま。
優のスマホは、テーブルの上に置きっぱなしになっていた。
前の結婚が終わりを迎えてから、優は気分転換と称して何度か引っ越しをしているため、家の中の家財道具も幾分少な目ですっきりとした室内。
余り物を置かない主義。
片付けが苦手だからと言ってた。
優は眠りが深いので、少しくらいの物音はもちろん、ちょっとした地震があってもなかなか目を覚まさない。
それはスマホをじっくり覗き見するのに好都合。
私はソファーに座りスマホに手を伸ばし、メールの履歴を確認し始めた。
こんなことしちゃいけないのは重々承知だし、優に見つかったら大変なことになるけれど、今はまさに緊急事態。
白黒はっきりさせるためにも、高橋冴香との交流がどんなものであるか知っておく必要があった。
スマホにロックをかけるような几帳面な人ではないので、すんなりメールチェックができた。
受信箱を開くと、サークルの練習案内メールの他は、私と高橋冴香からのメールばかり!
メールの数だけを比較すると、私よりも高橋冴香との交流がどう見ても多く、少々ムカついた。