夢物語
 「もはや真由ちゃんは、家族の一員も同然だったからね。これからは今までのようにご一緒できなくなっていくことは、ちょっと寂しいよ」


 西本さん同様、私も寂しく感じていた。


 もう、今までのようには行き来できない。


 家庭教師として週に何度も接点があった今までみたいには、もう過ごせない。


 「これからは……。優くん自分の力で頑張ってね。今の調子で勉強頑張れば、大学入試だって絶対クリアできるから」


 できれば大学入試も……といきたいところだけど、今後もし家庭教師を付けるのであれば、私以外の誰かにお願いするしかない。


 「心配しないで。今度は自分一人で計画立てて勉強頑張るから」


 高校入学後は中学時代と同じ部活動に入部して、文武両道を目指すとのこと。


 学区制限で近所の子が中心だった中学校とは異なり、高校は市内広い範囲から生徒が集まって来るのだから、世界もきっと広がるはず。
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