どんなに遠く離れていても

抵抗していたけど男の人の力に
かなうはずもなく...。
両腕をガシッと強く押さえられ
身動きが取れない状態の中。
私は山崎に襲われた。。
山崎は私の言葉を聞かず無心のまま。
ただひたすらに。。
私の上で動いていた。
行為が終わると山崎は下着1枚で。
隣で寝息を立て始めた
私は1人放心状態のまま、ふと山崎の方を見た。
背中から肩にかけて龍のような入れ墨が入っている
大音量で流れている曲を聴きながら
恐怖と共に目を閉じた。
次の日。
起きると山崎が仕事に向かう準備をしていた。
『テレビ見たけりゃ見てて良いから。
風呂入るならそこに着替え置いてあるから。
これ、家の鍵な。
どっか出かける時は行く時かけてからな。
ま、盗まれるようなもんなんて無いから別に良いんだけど。大体17時過ぎに帰ってくるから。』
そう言い山崎は仕事に行った。
私は2度目の睡眠を取った。
起きてすぐお風呂に入り、テレビを見て、山崎の帰りを待っていた。
他に行くあてなんてなかったから。
山崎と一緒に住むようになってわかったこと。
年は44歳。離婚歴があり、娘がいたこと。
筋トレが日課だということ。
建築関係の仕事に就いていて昔はヤクザだった事。
そして...お金が全然ないこと。
ベッドの近くの壁には穴が開いていて...。
恐る恐る理由を聞くと、前の奥さんと喧嘩し、物を投げた時に出来た穴だと言っていた。
とても怖くなった...。