どんなに遠く離れていても

私も反発したら何されるかわからない。
そう思うようになった。
テレビを見る時はニュースばかり見てしまい...。
自分が出ているかをチェックしていた。
夜中になると急に怖くなって涙が出た。
山崎は毎日寝る時大音量でEXILEの曲を流していた
それが余計に辛くなった。
山崎が眠りにつくと私は曲を止めた。
これから私はどうなっていくんだろう。
2日後に起こる事が、
私を変えていく事も知らずに...。

仕事から帰ってきた山崎はすぐお風呂に入り、こう言った。
『これから喧嘩しに行ってくる。勝ったら金貰えるけど、生きて帰ってこれるかわからない。』と。
急に怖くなった。とても。
そんな不安をよそに。
山崎は22時過ぎに出かけて行った。
夜は色んな不安、たくさんの恐怖で。
中々眠れなかった。
夜中の3時過ぎまでテレビを見ていた私は、いつの間にかテレビから聞こえる人の声を聞いて落ち着いたのか、眠りについていた。
朝6時に起きると山崎が椅子に座って
電話をしていた。
こんな朝早くに誰と電話をしているのだろう...。
不思議に思っていたらもう既に電話は終わっていて山崎は私を見て一言。
『事故ったからしばらく仕事に行けない。』と。
｢え、大丈夫なんですか？｣
『だからさ、仕事しない？？身体売るの。
俺金無いからさ、仕事に行けないとお金入ってこないんだよね』