アブナイ王子様たち
私がいない間、誰がお手伝いさんの仕事をするんだろう。
バクバクと音を立てる心臓を必死におさえながらそう思っていると。
突然、薫くんが立ちあがって、悟さんの近くまで歩み寄ってきた。
「悟兄、俺がやる。
休みの日はだいたいひまだし」
「だいたいじゃなくて、いつもひまだろ。
薫、休みの日は部屋でゲームばっかりするし」
薫くんに聞こえないようにボソッとつぶやいたのは、テレビの前に座っている匠くんだった。
それにしても、びっくりした。
ゲームしか興味がないらしい薫くんが、お手伝いさんの仕事をやるって言うなんて。
それは悟さんも同じだったようで、薫くんを見て驚いている。
バクバクと音を立てる心臓を必死におさえながらそう思っていると。
突然、薫くんが立ちあがって、悟さんの近くまで歩み寄ってきた。
「悟兄、俺がやる。
休みの日はだいたいひまだし」
「だいたいじゃなくて、いつもひまだろ。
薫、休みの日は部屋でゲームばっかりするし」
薫くんに聞こえないようにボソッとつぶやいたのは、テレビの前に座っている匠くんだった。
それにしても、びっくりした。
ゲームしか興味がないらしい薫くんが、お手伝いさんの仕事をやるって言うなんて。
それは悟さんも同じだったようで、薫くんを見て驚いている。