アブナイ王子様たち
ちょっと不安なんだけど。
本当に大丈夫かな。
心の中でそうつぶやいたあと、翔さんが私の肩を掴む力を強くした。
「なぁ、兄貴。
薫がこいつの仕事やるって言ってんだから、こいつ連れてってもいいだろ」
そう言う翔さんの顔は嬉しそうだ。
いっぽうの薫くんは少し悔しそうな顔。
ふたりの表情が対照的に見える。
なにも言わない私をスルーして、悟さんが深いため息をつく。
「……はぁ、わかったよ。
学園祭、愛海ちゃんを連れてってもいいよ」
えっ、いいの?
悟さんはてっきり『連れてってちゃダメだ』って言うかと思ったのに。
呆然とする私を見ることなく、白い歯を見せてニコッと微笑む翔さん。
本当に大丈夫かな。
心の中でそうつぶやいたあと、翔さんが私の肩を掴む力を強くした。
「なぁ、兄貴。
薫がこいつの仕事やるって言ってんだから、こいつ連れてってもいいだろ」
そう言う翔さんの顔は嬉しそうだ。
いっぽうの薫くんは少し悔しそうな顔。
ふたりの表情が対照的に見える。
なにも言わない私をスルーして、悟さんが深いため息をつく。
「……はぁ、わかったよ。
学園祭、愛海ちゃんを連れてってもいいよ」
えっ、いいの?
悟さんはてっきり『連れてってちゃダメだ』って言うかと思ったのに。
呆然とする私を見ることなく、白い歯を見せてニコッと微笑む翔さん。