アブナイ王子様たち
その顔は、まるでテストで満点を取った子供のようだ。


得意げな笑みを浮かべているが、いやらしさはまったくない。


翔さん……普通にこうやって笑っていればカッコいいのに……。


意地悪でドSなところが残念なんだよね。


本当、翔さんは性格悪いなぁ……。


目を細めて翔さんをじーっと見つめるが、翔さんは気づいていない。


悔しい。


自分だけ気持ちを悟さんに伝えられないことが悔しい。


少しだけ涙が出てくるのを感じたあと、翔さんの手を強引に振り払い、悟さんに目を向けた。


「悟さん、待ってください。


私は正直、行きたくありません」


はっきりとした口調で伝える。


悟さんが、驚きを隠しきれない表情で私を見る。
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