アブナイ王子様たち
そう考えると、顔をあげられない。


体が小刻みに震えはじめたそのとき。


突然、お腹がグゥ〜ッと鳴る音が聞こえた。


もちろん、鳴ったのは私のお腹。


その音は、近くにいる翔さんにも当然聞こえてしまったわけで。


翔さんが不敵な笑みを浮かべる。


「……ふっ」


そ、その顔……。


嫌な予感しかしないよ。


翔さんに気づかれないように数歩あとずさる。


だが、すぐに腕を引っ張られた。


私の体は、翔さんの体に密着する形になる。


まるで磁石のように。


近い‼︎


距離が近いよ!


心臓がバクバクとうるさい音を立てる。


ど、どうしよう……。


ドキドキが止まらないんですけど……。
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