アブナイ王子様たち
☆☆☆
「うわぁ……!」
家から歩いて15分のところにある、商店街にて。
私は、翔さん、誠さん、薫くん、匠くんの4人と一緒に、商店街の中を歩いている。
商店街なんて一度も行ったことがない私は、商店街のにぎやかで明るい雰囲気に、テンションが上がった。
楽しそうだな。
「テンション上がる〜!」
ひとりでいるときのように、ぴょんぴょん跳ねながらそう叫ぶ。
にぎやかなところ、好きなんだよね。
逆に、薫くんは楽しくなさそう。
ゲームが好きで、静かなところが好きな薫くんには合わない場所かも。
それでもついてきたのは、私を守るためだろう。
「あんた、ウサギかよ。
テンション上がりすぎだっつの」