輪舞曲-黒と白のcaprice-
その者が願うのならば、俺は喜んでもう一度命を差し出そう。その為に兎にも角にも、“ユリア”に懇願しなければならない。現状況で頼れるのは目の前の少女しかいないのだから。
『…ねえ、ユリア。俺と取引きしない?』
それを言い出したのは紛れもなく、自分。
恥も外聞も全て捨て去っても構わないし、これまで積み上げてきたプライドも、今となっては全ては無価値と成り果て、護りたいものなんて最早俺には何も残されてなんかいなかった。
ただ最後にやり遂げならなければならない。
「はっ。何を言い出すかと思えば…。まあ言うだけ言ってみて?暇潰し程度に聞いてあげるから」
変わらない高飛車を興じつつ少女は懐に手を伸ばし、嗜好品であろう葉巻、それも女性向きだと見受けられるフレーバーとm数のものに火を付け、紫煙を部屋一面に充満させる。
一瞬顔を歪ませるが、そんなものはまやかしに過ぎない。今の俺は霊体なのだから“不愉快”なんていう感覚などあり得る筈はないのだ。
『確かにこれまで…俺は命を狙われても仕方がない行為を行ってきた。いくら俺の本心ではなかったと言ってもね。けれど、今のところ君は俺に私怨はないんだよね?一体誰の差し金なのか、俺は知りたいんだ』
『…ねえ、ユリア。俺と取引きしない?』
それを言い出したのは紛れもなく、自分。
恥も外聞も全て捨て去っても構わないし、これまで積み上げてきたプライドも、今となっては全ては無価値と成り果て、護りたいものなんて最早俺には何も残されてなんかいなかった。
ただ最後にやり遂げならなければならない。
「はっ。何を言い出すかと思えば…。まあ言うだけ言ってみて?暇潰し程度に聞いてあげるから」
変わらない高飛車を興じつつ少女は懐に手を伸ばし、嗜好品であろう葉巻、それも女性向きだと見受けられるフレーバーとm数のものに火を付け、紫煙を部屋一面に充満させる。
一瞬顔を歪ませるが、そんなものはまやかしに過ぎない。今の俺は霊体なのだから“不愉快”なんていう感覚などあり得る筈はないのだ。
『確かにこれまで…俺は命を狙われても仕方がない行為を行ってきた。いくら俺の本心ではなかったと言ってもね。けれど、今のところ君は俺に私怨はないんだよね?一体誰の差し金なのか、俺は知りたいんだ』