輪舞曲-黒と白のcaprice-
その言葉に反応するように顔色を変え、俺を強く睨み下唇を強く噛み始めじんわりと朱色が滲み出る。
「…なぜにその名を出すの?あんたは行方を知ってるの?」
『…いいや。ただ突如闇に消えた騎士団長じゃない?君こそ何か知ってるのかなって。』
腑に落ちない様子だが、更に視線を強め語尾を
も力を込めて少女は語る。
「…そいつを探してるの、絶対に見つけ出す。」
『彼と何か邂逅でも?』
「詮索はやめて。一つだけ話すならば喩え刺し違えようとも奴は必ず斃す。」
瞳の奥には燻ることなく燃え盛る憎悪の炎。
…何か過去にあったのだろうか、まつわる何かが。
『…話を戻そう、じゃあ君は俺のことを何も知らなかったのに、俺の暗殺を請け負ったの?』
「あたしに質問するな…!」
腕と足を組み、怪訝そうに俺を睨み付ける。
少女の様子を窺ってみると、感じられるのは少々、機嫌の下降現象。それはまるで、気紛れな猫のような姿だった。
『…ごめんね。気に障ったのなら謝罪するよ。
…でもそろそろ君の回答が聞きたいのだけれど、検討して貰えそうかな?』