輪舞曲-黒と白のcaprice-
大方、返ってくる回答は安易に想像出来ているが少女の口から紡ぎ出される言葉を聞きたくてわざと問う。俺の考えを読んだのか否か、少女はひとつ態とらしく口角を少しあげてはっきりとした口調で話し出す。
「検討も何もないわ。答えは一つ。
“断る”。あたしにはパートナーも仲間もいらない。そんなもの邪魔の何物でもない」
それだけ言うと、会話をする事自体に飽きを感じてしまったのか、すっと立ち上がりバルコニーへと足を向けて背を向ける。
『…ユリア』
声をかけたと同時にくるりとこちらを向き、殺意を秘めた瞳を浮かべさせて冷酷に少女は言い放つ。
「あんたを殺す事がわたしの課せられた任務。それが成し得ないのならば、それを遂行するまでの事。…だからこそ言え、お前の身体が今どこで眠っているのかを」
いつのまにかタバコの箱と入れ換えに、少女の手には重厚な拳銃。かちゃりと、音を立てながら俺の額(と言っても透けてしまっているから当たっていないのだけれども)に銃口を突き付ける。その射程距離 0メートル。
『…ここで俺を撃っても意味が成さないよ?だから、何の脅しにもならない』