輪舞曲-黒と白のcaprice-

するとコウくんは目を丸くしそして笑い声を堪えるようにクスクスと肩を震わせて笑いだす。

「ユリアちゃんは心配性だなあ、俺が殺られるわけないねぇだろうが。それに忘れたわけじゃないだろ?あいつ…セリカは人見知りが異常に激しいって。こんな人だらけな場所に連れてきたりなんかしたら…

何をしでかすかわからないだろ?」

意地悪く笑うものだからこちらまでふふっと小さく溢してしまう。

「そう言えばそうだったね。まだ治ってなかったんだ、人見知りが激しいの。」

「そう、だから俺も困っちゃってるんだよな。仕事を頼めば、不必要なこともやっちゃうから後始末が大変なんだよ。」

ため息をつきながらそう語るが、そこには呆れているようには到底結び付かない。

「あの子らしいじゃん。あたしとコウくん以外にはまともに話せないからって、よく昔はやってたやん。“振り子の”練習。あの悪い癖は治った?」

記憶を回帰させて巡らせるひとつの線。鮮明に浮かび上がる鮮血にお互い苦笑いといえども表情に出さないままになる。

「いやいや、今度は鎌じゃなくて2丁拳銃。
鎌の方は振り子練習でモノにしたみたいだから今練習中みたいだぜ」
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