輪舞曲-黒と白のcaprice-
『そんな瞳で俺を見ないでよ、だってそうでしょう?そんな怪我したまま無理をして、結局無様に崩れ落ちるくらいならぱ、あのまま病院にでも安穏に甘んじ身なりを隠し平凡に溶け込めば良かったんじゃない?
俺を追い詰めた殺し屋と云えど、所詮その程度だったんだね。』
「黙れ、死にかけの亡霊が…!」
憎悪を込めて睨み返したとしても、優雅に微笑み 嘲笑を続ける奴には何一つ届く事も響く事も叶わないだろう。
そう結論付けてあたしはアサギを視線から外し、何事もなかったかのように歩み出す。
「…これ以上相手にするだけ無駄だわ。」
思わず吐き捨てた呟き。それは南西からふわりと吹く初夏の風に乗りふわりと溶けゆく。しかしその風はどこか生温く、更に事態の悪化へと誘う。
「(本格的に駄目かもしれない…)」
掌を広げて見れば、べったりと付着した真新しい血潮。悪寒を感じるわけでもないにも関わらず、身体の震えは更に強まり一度塞がった筈の深い傷は再度開き、血潮がぽたりぽたりと一定のリズムを保ちながら溢れ出して止まらない。
「……はあー、はあー…」
俺を追い詰めた殺し屋と云えど、所詮その程度だったんだね。』
「黙れ、死にかけの亡霊が…!」
憎悪を込めて睨み返したとしても、優雅に微笑み 嘲笑を続ける奴には何一つ届く事も響く事も叶わないだろう。
そう結論付けてあたしはアサギを視線から外し、何事もなかったかのように歩み出す。
「…これ以上相手にするだけ無駄だわ。」
思わず吐き捨てた呟き。それは南西からふわりと吹く初夏の風に乗りふわりと溶けゆく。しかしその風はどこか生温く、更に事態の悪化へと誘う。
「(本格的に駄目かもしれない…)」
掌を広げて見れば、べったりと付着した真新しい血潮。悪寒を感じるわけでもないにも関わらず、身体の震えは更に強まり一度塞がった筈の深い傷は再度開き、血潮がぽたりぽたりと一定のリズムを保ちながら溢れ出して止まらない。
「……はあー、はあー…」