双星の煌めきは月夜に魅せられて

はあ、ここまで来ると完全に脈なしだよ。


私もついに真剣に違う人とか考えないといけないのかな。


だけど、優生を好きになった感情は消えることはないと思う。


優生じゃない男性がいる未来など、想像すらできないんだ。



「ねえねえ、好きでいるのをやめたい?」


「え?」


「もし他の人を好きになりたいとかあるなら、あたし合コン行くんだけど、どう?」



合コン、か。


興味はなくもない、なんなら合コンで彼氏ができてその人を好きになれたら、こんなにも苦しい想いをしなくてもいい。


それはとても魅力的だ。



「それっていつ?」


「2日後。ちょうどひとりだけ女子が足りないの」


「……ちょっと考えてみる」



そろそろ潮時かもしれない。


しっかりと考えないといけないな。
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