双星の煌めきは月夜に魅せられて
そしてメイクアップも完了して、待ち合わせ場所まで歩き始める。
「よし、じゃあ行きますか!彼氏できたらいいな〜」
「うん、頑張って」
「なーに、あんたも頑張るんでしょ」
「……え?」
今更だけど、やっぱり……。
彼氏は優生以外じゃなきゃ嫌だって、だから他の人と付き合うのは無理だと思うんだ。
目の前にいる人が優生に見えるほど、私の頭はおかしくなってしまったのだから。
「月那、どうした……って、何あのイケメン」
合コン前にも関わらず、優生と思われるイケメンに目をキラキラさせる友人。
なんで……優生がこんなところにいるの?
これが幻覚でないことは頭の中では理解している。だけど、どうしても信じられなかった。
「月那っ!」
イケメンが後ろに振り返れば、やはり優生で。
優生はどんどん私の方に向かって足を進める。