クールな御曹司と愛され新妻契約
誰かに相談などをして、やっと真実が飲み込めたのだろうか?
なんて考えつつ、【ありがとうございます】と返信しすぐに連絡先をブロックして削除させてもらった。

あんなに日々悩まされて疲弊していたのに、結末は案外呆気なく、その落差が不思議でならない。

ストレスからの開放感でいっぱいになり、久々に清々しい一日を過ごしたものの、なんだか煮え切らない……まだどこか不安な気持ちがあるのも事実だった。



お風呂から上がると、昨夜と同じように千景さんがやってきて、私の髪にドライヤーをかけてくれた。
優しく癒される時間に浸りながら、ついつい今日も昨夜のように微睡んでしまう。

「麗さん、終わりましたよ」

「んんっ。ありがとう、ございます」

彼はそっと耳元で囁いてから私の膝の裏に腕を回すと、幸せな夢の中にいた私を抱き上げた。

「おいで」

千景さんのベッドルームに運ばれて、キングサイズのベッドの上に横たえられ、そのまま彼の逞しい腕を枕に抱き寄せられる。
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