クールな御曹司と愛され新妻契約
騒然としている現場で唖然と立ち尽くしていた私は、そこでやっと成り行きを見ている人々の目に自分が晒されていることに気がつく。
一刻も早くここから立ち去ろうと思うも、びしょ濡れでそれどころじゃない。
「どうしよう……」
大勢の人たちの前で、そこのプールに落ちるよりは些かマシなのかもしれないが、長い黒髪は湿って肌に張り付くほどで、ベリーやアルコールの匂いがしてくる。
けれど、それ以上に、びっしょりと濡れそぼったドレスの方が心配だった。
「お客様、大変申し訳ございません! お召し物にお使いください」
喧騒を聞きつけてどこからかやってきたスタッフが、すかさずソムリエエプロンにかけていた清潔なナプキンを取り、こちらへ差し出してくれた。
「あ、ありがとうございます」
糊のきいた純白のナプキンを受け取って、すかさずドレスに押し当てる。
しかし、私が被ってしまったのはベリー系のフルーツが入った赤いカクテルで、淡いピンクのドレスには完全に見えるシミとなってしまっており、押さえたくらいじゃ取れそうもない。
一刻も早くここから立ち去ろうと思うも、びしょ濡れでそれどころじゃない。
「どうしよう……」
大勢の人たちの前で、そこのプールに落ちるよりは些かマシなのかもしれないが、長い黒髪は湿って肌に張り付くほどで、ベリーやアルコールの匂いがしてくる。
けれど、それ以上に、びっしょりと濡れそぼったドレスの方が心配だった。
「お客様、大変申し訳ございません! お召し物にお使いください」
喧騒を聞きつけてどこからかやってきたスタッフが、すかさずソムリエエプロンにかけていた清潔なナプキンを取り、こちらへ差し出してくれた。
「あ、ありがとうございます」
糊のきいた純白のナプキンを受け取って、すかさずドレスに押し当てる。
しかし、私が被ってしまったのはベリー系のフルーツが入った赤いカクテルで、淡いピンクのドレスには完全に見えるシミとなってしまっており、押さえたくらいじゃ取れそうもない。