クールな御曹司と愛され新妻契約
「わざわざシャワーを浴びるために部屋を取ってもらうのは、お金の無駄ですし……このドレスは、千景さんからいただいた初めてのデートのものだったので、大切にしたかっただけで……汚れたからって、新しいドレスに着替えたいわけじゃないです、から」
「わかりました。でも、あなたをその姿のまま帰すなんて、俺には出来ない」
再び跪いた彼は、思案するように私の両手を握る。
「でしたらホテルの部屋で麗さんがバスローブに着替えて待っている間に、ドレスはクリーニングへ出しましょう」
それで譲歩してください、と千景さんは少年のようにくしゃりと微笑みながら私へ言い聞かせるように言って、立ち上がる。
「で、でも!」
彼を追って目線を上げると、チェックインの時間帯が近づき混雑し始めたフロントに、実友さんらしき人影が立っているのが見えた。
彼女は和かにフロントのスタッフと談笑し、くるりとこちら側へ踵を返す。
その視線が、千景さんを捉え何かをアイコンタクトで伝えたのを感じて、私は思わずビクリと肩を揺らした。
「わかりました。でも、あなたをその姿のまま帰すなんて、俺には出来ない」
再び跪いた彼は、思案するように私の両手を握る。
「でしたらホテルの部屋で麗さんがバスローブに着替えて待っている間に、ドレスはクリーニングへ出しましょう」
それで譲歩してください、と千景さんは少年のようにくしゃりと微笑みながら私へ言い聞かせるように言って、立ち上がる。
「で、でも!」
彼を追って目線を上げると、チェックインの時間帯が近づき混雑し始めたフロントに、実友さんらしき人影が立っているのが見えた。
彼女は和かにフロントのスタッフと談笑し、くるりとこちら側へ踵を返す。
その視線が、千景さんを捉え何かをアイコンタクトで伝えたのを感じて、私は思わずビクリと肩を揺らした。