クールな御曹司と愛され新妻契約
午後二時頃。
冷泉ビバレッジ本社ビルを出て、千景さんの本籍地である世田谷区役所へ向かった。
戸籍課で離婚届の提出方法について尋ねていると、離婚には離婚届の他に、戸籍謄本と夫婦の印鑑などが必要らしい。
一応、宅配便を受け取る時に使用している自宅用の『冷泉』名義の認め印を持ってきていた私は、申請書への記入を無事終える。
結婚を機に色々な手続きをするつもりが、まさか離婚の準備のために戸籍謄本を準備することになるとは、夢にも思わなかった。
しかし。
「婚姻届は受理されていませんね」
「えっ?」
窓口の女性が発した言葉に、私は鈍器で頭をガツンと殴られたような気分になった。
「お二人はまだご入籍されていないので、戸籍謄本の交付申請には本人が書いた委任状が必要になります」
……ど、どういうこと? まだ入籍していない?
何を言われているのか、混乱した思考では到底理解できない。
「提出の際に不備があって、その場で返却させていただいたのかもしれません。新しい婚姻届を一部お渡し致しますので、また改めてご提出ください」
冷泉ビバレッジ本社ビルを出て、千景さんの本籍地である世田谷区役所へ向かった。
戸籍課で離婚届の提出方法について尋ねていると、離婚には離婚届の他に、戸籍謄本と夫婦の印鑑などが必要らしい。
一応、宅配便を受け取る時に使用している自宅用の『冷泉』名義の認め印を持ってきていた私は、申請書への記入を無事終える。
結婚を機に色々な手続きをするつもりが、まさか離婚の準備のために戸籍謄本を準備することになるとは、夢にも思わなかった。
しかし。
「婚姻届は受理されていませんね」
「えっ?」
窓口の女性が発した言葉に、私は鈍器で頭をガツンと殴られたような気分になった。
「お二人はまだご入籍されていないので、戸籍謄本の交付申請には本人が書いた委任状が必要になります」
……ど、どういうこと? まだ入籍していない?
何を言われているのか、混乱した思考では到底理解できない。
「提出の際に不備があって、その場で返却させていただいたのかもしれません。新しい婚姻届を一部お渡し致しますので、また改めてご提出ください」