クールな御曹司と愛され新妻契約
その間、麗さんがハウスキーパーとして掃除や洗濯、アイロン掛けなどをしてくれたお陰で、大いに助かったのは事実。
しかし、当時はまだ女性ハウスキーパーという存在事態への警戒心が拭えずにいた。


問題を起こした以前のハウスキーパーは三十代の女性で、彼女も最初は真面目な勤務態度だった。

しかし、それがいつの間にか、食事を残せば『せっかく私が作ったのに、なんで全部食べてくれないの』とまるで恋人のように言い始め、『仕事が終わらなかったので』と残業と称して勤務時間外まで居座るように。

わかりやすく冷徹な態度を取って『勤務時間を守るように』『私生活に関わらないでほしい』と苦言を呈し、ハウスキーピング会社には電話で契約を終了したいと伝えて早急に鍵の返却を頼んだところ、契約終了日にその女性に自宅で待ち伏せされ、『最後に抱いて欲しい』と迫られた。

あの時ほど声を荒げたことは、人生においてなかったように思う。

………だから、三並さんだって油断はできない。
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