無自覚片思いの相手は策士な肉食系でした
「来週の水曜日?」
「そう、その日なら姉も俺も都合つくんだけど真未はどうかなって」
「ちょっと待って」
聞かれてスマホを取り出してスケジュールを確認すると、その日の講義は休校になっていてバイトも昼で終わるシフトになっていた。
「うん、お昼からなら大丈夫」
「じゃあバイト終わった頃に迎えに行くから、一緒に行こう」
「え?いいよ、駅で待ち合わせした方が朝陽の手間にならないでしょ?」
「手間になんて思ってないし、少しでも多く真未と一緒にいたいだけなんだけど?」
駄目?と小首を傾げて聞かれたら頷くより他なくて、けれど頷いた瞬間にニヤッと笑う朝陽を見たら嵌められたとしか思えなくなってしまう。
「朝陽って、本当にいい性格してるわよね」
「いやー、そんなに褒めなくても」
「褒めてないわよ」
ピシャリと言い退けるが朝陽は機嫌良く笑っていて全く気にしていない様子だった。
しかし、彼氏の家にお邪魔するなんて初めての事でどんな服装をしたらいいのかとか、手土産は何がいいのかとかいろいろ考え込んでしまいそうになる。
すると、それを察したのか朝陽が、その日は両親ともいないから気兼ねなくおいでね。と言ってきた。
……朝陽は人の心が読めるのだろうかと思って視線を向けるとにこっと笑顔を向けられた。
「そう、その日なら姉も俺も都合つくんだけど真未はどうかなって」
「ちょっと待って」
聞かれてスマホを取り出してスケジュールを確認すると、その日の講義は休校になっていてバイトも昼で終わるシフトになっていた。
「うん、お昼からなら大丈夫」
「じゃあバイト終わった頃に迎えに行くから、一緒に行こう」
「え?いいよ、駅で待ち合わせした方が朝陽の手間にならないでしょ?」
「手間になんて思ってないし、少しでも多く真未と一緒にいたいだけなんだけど?」
駄目?と小首を傾げて聞かれたら頷くより他なくて、けれど頷いた瞬間にニヤッと笑う朝陽を見たら嵌められたとしか思えなくなってしまう。
「朝陽って、本当にいい性格してるわよね」
「いやー、そんなに褒めなくても」
「褒めてないわよ」
ピシャリと言い退けるが朝陽は機嫌良く笑っていて全く気にしていない様子だった。
しかし、彼氏の家にお邪魔するなんて初めての事でどんな服装をしたらいいのかとか、手土産は何がいいのかとかいろいろ考え込んでしまいそうになる。
すると、それを察したのか朝陽が、その日は両親ともいないから気兼ねなくおいでね。と言ってきた。
……朝陽は人の心が読めるのだろうかと思って視線を向けるとにこっと笑顔を向けられた。