無自覚片思いの相手は策士な肉食系でした
そうしてやってきた水曜日。
めかしこむ服もないのでいつもの格好で、朝のバイトの空いた時間に厨房を借りて作ったパンケーキを持参した真未は朝陽と一緒に家の前に立っていた。
「ただいまー」
「おかえりなさーい!」
朝陽が声をかけるとリビングであろう場所からパタパタと陽菜がやってきたが、いつもの黒髪ロングに黒渕メガネをかけていて家の中でも変装しているようだった。
「岩沢さん、いらっしゃい!」
「こんにちは、お邪魔します。
これ、よかったらどうぞ」
「わぁ!ありがとうございます!
私、岩沢さんが焼くパン大好きなんです」
ふわっと微笑む陽菜に少し緊張していた真未はふっと力を抜いて微笑んだ。
「それ、パンケーキなんです。
低カロリーでいくらでも食べれるスイーツをって絢さん……オーナーと話し合って作った新作で、まだお店に出してないんですよ」
「じゃあ、私がお客さんの中で第一号ですね!
あれ、低カロリーってもしかして、前に私が言ったこと覚えてたんですか?」
嬉しそうに紙袋を抱き締めていた陽菜は途中から目を丸くして真未を見つめてきたので、参考にさせていただきました。と頷いた。
めかしこむ服もないのでいつもの格好で、朝のバイトの空いた時間に厨房を借りて作ったパンケーキを持参した真未は朝陽と一緒に家の前に立っていた。
「ただいまー」
「おかえりなさーい!」
朝陽が声をかけるとリビングであろう場所からパタパタと陽菜がやってきたが、いつもの黒髪ロングに黒渕メガネをかけていて家の中でも変装しているようだった。
「岩沢さん、いらっしゃい!」
「こんにちは、お邪魔します。
これ、よかったらどうぞ」
「わぁ!ありがとうございます!
私、岩沢さんが焼くパン大好きなんです」
ふわっと微笑む陽菜に少し緊張していた真未はふっと力を抜いて微笑んだ。
「それ、パンケーキなんです。
低カロリーでいくらでも食べれるスイーツをって絢さん……オーナーと話し合って作った新作で、まだお店に出してないんですよ」
「じゃあ、私がお客さんの中で第一号ですね!
あれ、低カロリーってもしかして、前に私が言ったこと覚えてたんですか?」
嬉しそうに紙袋を抱き締めていた陽菜は途中から目を丸くして真未を見つめてきたので、参考にさせていただきました。と頷いた。